由仁町 工房ワタリガラス 日々のあれこれ   

北海道由仁町にあるガラス工房と小さなギャラリー                                                       日々の暮らしの中でささやかだけど幸せをくれる                                                         丁寧に作られたクラフト作品や・アートを                                                              作家の手からあなたの手へ                                                              

February 2014

こちらは日々の雑多ブログです
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ゴールディーのお人形

みなさま こんにちは 
雪に埋もれていませんか?
本州も大変なことになっておりますね。
たまに降る たのしい雪から 怖い雪に変わりつつありますね~。


災害とも言える今回の大雪
こういう災害が起こるたび 想うこと 
 
道を作り 車を走らせ  私たち人間は今やどこへでも自由にいける
自然を征服したかのようなおこがましさを持って 暮らしてはいないだろうか

いつでも自然に対する畏怖の念を忘れてはいけないな・・・と


本日はこちら北海道各地も暴風雪

みなさまが無事でありますように 



さて 本日は素敵な絵本のご紹介
ゴールディーのお人形
M.B. ゴフスタイン
すえもりブックス
2003-10


私はこの絵本と出会った時
「自分は 主人公のゴールディーのように仕事と向き合えているかしら。。。?」
と それまでの自分の仕事に対する姿勢のようなものを考えさせられました。

あとがきでM.B.ゴフスタイン氏がこう書いています。
「私が本の中で表現したいと思っていることは、
自分が信じるすばらしい何かを作り出すために黙々と働く人の美しさと尊さです」

当時の自分にはその“黙々と”さが 欠けているように感じていたのです。
ガラスが好きで吹いているはずなのに
なんというか いろいろ雑念が入ってしまう自分に
ゴフスタイン氏は絵本の中のゴールディーと同じように
決して私の姿勢は否定はせず、
でもあるべき姿を きちんと少ない言葉で教えてくれたのです。

そんなことから
この絵本は 出会ってからずっと 今まで 
たまに開いて読んでみる大事な絵本となりました
 

ものつくりをしている方には ぜひ手にとって読んでいただきたい絵本



今巷を騒がせている “現代の偽りのモーツアルト”さん

あのニュースを報じていた番組で
一人のコメンテーターが
「彼の作品は素晴らしかったのに。いや~もう聞けませんね~」
と言っていて 
「ん?なんで?作品がいいと思って聞いていたならこれからも聞けばよろしいのに」
と思ってしまったわたくし

作品と作家のパーソナリティーとは芸術の価値としてはべっこのものでいいのでは?
というか もともと彼の作品でなかったのだし・・・

そんなことを考えていたら
この絵本の中の小さなエピソードが思い出されて
久しぶりに開いてみたのでした


厳し冬もきっとあとすこし
がんばりましょう

ではでは ごきげんよう













チョコっと

昨日はバレンタインデーでしたわね

一緒に暮らし始めた 1~2年目までは 
チョコのお菓子を つれあいに 作ってあげていたのですが。。。

釣った魚にえさはやらない・・・訳ではないのですが(笑)
今年も特別何かをするつもりはなかったのです・・・・・が

2014_0215_131147-DSC_0688昨晩はオリンピック観戦のため夜更かしの予定
時間もある事だし、今年はわが家は男子がお二人
小さいほうの男子のチョコデビューには
手づくりスイーツの方が砂糖の量なんかも
わたしの匙加減でどうにでもなるので好都合

観戦時間まで あと30分か~
男子お二人のためというより
自分も食べたかったので。。。チョコっと作るか
しのぎ4.5寸皿  臼田季布(ソロソロ窯)


というわけで

アップルスクエアケーキ
 
作っちゃいました
材料
薄力粉        50g
りんご       1/2個・・・いちょう切り
むきぐるみ     15㌘・・・粗く刻む
無塩バター     60㌘・・・室温に戻しておく
てんさい糖     40㌘
卵           1個
バニラエッセンス  少々
シナモン       少々・・・スパイシーなものが好みの方は各種スパイスなどを入れても
レーズン       40㌘・・・ラム酒漬けのものを使うと大人~なケーキに
チョコレートチップ  30㌘・・・量は好みで  チョコ多めで砂糖少なめでもオッケー

作り方
①耐熱皿(13×20㌢深さ3㌢)の底にペーパータオルとオーブンペーパーを敷き側面に油を塗る
②ボール
(ガラス製が良)
にバターを入れ クリーム状に練る(泡だて器使用)
③砂糖を加え2分ほど泡立てるようによく混ぜる
④卵を加えさらに混ぜ 滑らかに混ざったらバニラエッセンス、ふるった薄力粉、シナモンを
 加え粉っぽさがなくなるまでゴムべらで切るように混ぜる
⑤りんご、くるみ、レーズン、チョコレートチップを加え 全体に散るようにさっと混ぜる
⑥①の耐熱皿に生地を流し 表面を平らにならす。
⑦ラップをせずに電子レンジに7分かけ その後2分おいて 余熱で火を通し 切り分ける
*好みでホイップクリームやフルーツを添えてもいいですね
*電子レンジを使いたくない方もいるかと。(私もです。今回は仕方なく使用)
 後日 普通のオーブンで焼いたらどうなるかやって その結果はこの記事に追加しまーす。
*今回はこのレシピにココアパウダーを加えてバレンタインバージョンにしてみました。なのでチョコっと茶色の仕上がり。

こうしてレシピを見ると材料も多くて大変そうに見えるけど
これが意外と簡単!
材料を用意してボウル一つで それぞれを 良く混ぜていって 焼くだけ
30分でできましたわよ

男子お二人にはおおむね好評でした 笑


さて本日ラストはこちら  ☆甘いものはほどほどにね

この後 この方 どーなったのかしら。。。チョコっと心配












「模様」展

おはようございます

本州も今年は雪ばかり こちらの雪景色を紹介しても もうお腹いっぱい?笑

たまにはギャラリーのブログらしく 本日は素敵な展示会のご紹介
と言っても東京都江東区で開催中のものですが

ティモールの布を中心に各国の布を買い付けてくる
名バイヤー(この言い方が正しいのかわかりません)であり、写真家でもある
岡崎真奈美さんからDMが届きました

「模様」展こちら☆
パパグーリ
東京都江東区清澄3-1-7
ヨーガンレール本社1階
03-3820-8825
2月13日(木)~18日(火)
11:00~19:00

「思わず見入ってしまうような緻密な刺繍や織りの模様が施された布。
中国、ベトナム、ラオス、インドネシア、インド、パキスタン、ペルー。
様々な国や地域から、岡崎真奈美さんが時間をかけて特別に集めた
それぞれに独自な魅力のある手仕事の数々を、ぜひご覧ください。」

とのことです

ヨーガンレールさんのブログの方でもご紹介してますこちら♡

岡崎さんは北海道旭川のご出身
1年に1度くらいのペースで札幌でもティモールの布展を開催してらっしゃいます。
ずっと以前に佐賀でのイベントでご一緒してからのお友達
少し年上の彼女は いつも凛としていて そのたたずまいも人間性も
私にとっては憧れの女性
1年の半分くらいはインドネシアのティモールに行き 
現地の女性たちの美しい手仕事による布を買い付けて来られます。
私もこれまでに彼女からいくつかの布を買わせていただきましたが
身につけてみると 着ている他の服がシンプルであればあるほど
その布の美しさが 仕事の素晴らしさが引き立ち
まるで高級なジュウリーを身につけているような "誇らしいさ” まで感じるような
素敵な布ばかり

アジアや各国の民族衣装がお好きな方、
刺繍や織りの素晴らしい仕事をご覧になりたい方は 
ぜひ どうぞ!

わたくしも見に行きた~い
行ってらした方はぜひ感想をお寄せくださいな





 

天からの贈り物

深夜のオリンピック観戦で寝不足の皆さま
お寝坊さんになってはおりませんか?

この季節 早起きさんにはご褒美が

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天からの贈り物
こんな 宝石 が!
*注意:自分のものにしようとして 手にとったり 部屋へ持っていくと 消えてなくなってしまいますよ


2014_0211_074332-DSC_0670

木々たちは 霧氷(むひょう) と言われる
繊細なガラス細工のような
氷の結晶を身に纏い

寒さの中 すこし誇らしげ






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自然という芸術家は
なんて美しいものを
作り出せるのでしょうか








2014_0211_103426-DSC_0678



本物のダイヤより
こちらの方が ずっとずっと 美しいと
思えてしまうのです






雪は天からの手紙―中谷宇吉郎エッセイ集 (岩波少年文庫)
中谷 宇吉郎
岩波書店
2002-06-18


正確に言うと 上の写真の結晶たちは 空から降ってくる 雪の結晶 とは違います
地上の水蒸気が冷やされてできたものです

空から降ってきた雪の結晶の造形美に心打たれ
その研究に生涯をささげた 物理学者 中谷 宇吉郎
彼の随筆集「雪は天からの手紙」


ずいぶん昔に読んで もう内容はしっかりとは覚えていないな~
雪や水蒸気の結晶をみつけるたびに 
また読んでみようかな。。。と思っています


本州に暮らすあなたへ
しんしんと冷え込んだ時  雪が降って来たら 
黒っぽい服を着て外に出て 服で降ってくる雪を受け止めてみてごらん
天からの手紙を見つけられるかもしれないよ


今週末も雪の予報 どうぞ皆様 ご自愛ください















手紙

本日は1月10日の記事木さんのこと のつづき
長くなるのでお時間のある方のみ おつき合いくださいな

49日が済んだら喪が明けるというが 
いまだに木さんが旅立った実感がない私は
喪に服する気分にすらなれずにいた。

私なりのお悔やみの形として このブログに木さんのことを書いた後も
「木さんの最期はどんなだったのだろう?」
「旅立つ時 周りに誰かいてくれたのだろうか?」などと
今更ながら 寂しい最期を迎えさせてしまったのではないかと 
心がどこか落ちつかずにいたのだ。

その電話がかかってきた時 私はてっきり木さんの下の息子さんからだと思った。
だって、上の息子さんとは音信不通だって聞いていたから。
彼が私に父親の訃報を告げたので 
私もすでに知人から聞いていた旨とお悔やみの言葉を伝えた。
「生前 木さんにどれだけお世話になったか知れない」と私が話すと
彼は「親父からそういう娘さんがいると聞いていたので連絡しなくてはと思っていたのですが
いろいろあって遅くなりました」と。
その時点で、「あ、上の息子さんなのだ」と気づいた私は
「お話しできたんですね~。よかった」と言うと
彼は木さんが亡くなる少し前になって 
ようやく今までのわだかまりが解けるような話ができたと教えてくれた。
そして最後もちゃんと看取れたと。

その話を聞きながら私はやっと少し泣くことができた。
そして 彼が木さんを許すことができた事を「きっと木さんはとっても喜んだでしょうね」
と伝えると、「そう言ってもらえると本当に自分も救われます」と涙声で返してくれた。


電話を置きながら
あぁ・・・ これって 木さんが天国から息子さんを通じてくれた手紙だったんだ」 と思った。
私が木さんを一人で旅立たせてしまったんではないかと ずっと心苦しく思っておいたのを
「くまちゃん。心配せんでも大丈夫やったよ」って。



私たちはずっと昔 想うことで 遠く離れた人と 意識を通わせることができたという
でも今や その能力はずいぶん衰えてしまった
だけど ふと たまに こういうことがあると
まだまだ私の中にはテレパシーの力がちゃんと存在していて
それはきっと天国だろうがどこだろうが 想う ことで飛んで行って
大切な人には伝わるのだな。。。と思うのです。

木さんありがと
亡くなってまで心配かけちゃったね。

2012_0410_160611-P1000135-2

前回の「木さんのこと」には思いがけず幾人かの方から反響をいただいたので
木さんがちゃんと寂しくない最期を迎えられたのだというご報告をしたくって
ここに書かせていただきました。












プロフィール

工房ワタリガラス

北海道の由仁町という町でガラス作家をやっております。冬はガラス屋さん 春から秋まで小さなクラフト&アートのギャラリー(テトテト)の店主をやっております。        
息子(テトさん・ニックネーム)の子育て落ち着くまで こんなペースでお仕事変わります。日々の暮らしのあれやこれ 自分の作品や工房の事、Gallery teto² の裏話等々綴っております。
*ギャラリーの営業情報は右下のリンクより飛んでお読みください。