*Gallery teto² の営業情報はこちらのブログへお引越ししました*



本日は二十四節気の霜降(そうこう)
まさに 昨日の朝は 霜降りてましたよ

だんだんと朝晩の気温がさがり 明日は雪マークが!(ヒョッエ~)
タイヤ交換しなくっちゃ

来るものは来ますよね(ヤダケド。。。)




さて 

残り少ない Gallery teto² の営業
今週は紅葉の山々もぎりぎりきれいなので
ぜひドライブがてら由仁長沼方面へお越しいただきたいところですが

「札幌近郊から離れられないのよ~」
という方のために
素晴らしい展示会のお知らせ


GALLERY門馬 & ANNEX (札幌・中央区旭ヶ丘)で開催中
img_831ab569505e31e3386edbab2f0f1b80ー荒川さん個展写真
                   京都在住のガラス作家 
                    荒川尚也 氏 
                       ガラス展


詳しくは門馬のHP こちらをクリック
 


30日まで開催しております

荒川尚也氏 は 実は私の師匠(この言い方ご本人嫌がりますが 笑)



ガラスに興味を持った20年前
バイクにまたがり日本中のガラス工房や学校 工場なんかを片っ端から見て廻りました

その旅の中で わたしがこの人の下で働きた~い!と思った
数少ない作家さんのお一人です


「ここで働かせてください!」と
ガラス吹いたこともなくせに押しかけ女房のように言うわたしを
美大でいろいろやってきたみたいだから なんとか仕事があるだろう・・・と
無謀にも雇ってくださった荒川さん

それから4年
ご自分の制作を手伝うスタッフとして ちゃんとお給料もくださりながら
ガラスのノウハウだけでなく 築炉(ガラスの窯を作ること)のイロハもすべて教えてくださいました

荒川さんがちょうど窯を新しく作られる時に荒川さんの工房に入ることが出来
レンガを一つ一つ積むところから働きつつ見聞きできたので
自分が独立する時も同じ窯を作れたし

たった4年で独立できたのも
自分のやりたいガラスを目の前で体現していた荒川さんの存在があったから


いまの自分があるのも
荒川さんのおかげ といっても大袈裟ではない
わたしにとっては やはり師匠であり先生であり恩人という存在


わたしが働いていた当時は
透明なガラスでシンプルだけれど美しく
でも日常使いの器を作られていた荒川さん

そのクオリティーはどんどん進化し
どこまで美しい器を作られるようになるのだろう。。。と
当時からの変化にため息が出るほど

加えて必見なのが
オブジェや灯り(シェード)の作品


わたしがいた頃はそのたたき台の試行錯誤の時期だったので
「荒川さんはいったい何を作りたいのだろう…?」と
スタッフみんなで「?」マークを頭に浮かべながら見ていたのですが 笑(ごめんなさ~い)

その試行錯誤が 今やこんな素晴らしい作品になったのか。。。と
びっくりするや また尊敬の念を深めるやら

カッコイイ~そして美し~ ガラスの世界を堪能していただけること間違いなしです


荒川さんはお話しもとても面白い方です
もし他に人がいないときはいろいろ質問してみると
ガラスの世界だけでなく 
荒川さんの暮らしている京都の山奥の素敵な暮らしや
すばらしい自然のお話しも聞けるかもしれません


ちょっと他では見られないガラスの展示と言ってもいいと思います





素材そのものが美しいガラスという素材
その美しさに頼ることなく
器としての美しさを追求しつつ 普段使いであることを両立させるというのは
実はとっても難しいこと


器としてのガラスが
現在の日本で 欧米のガラスと同じ程度の形状の進化しか見せないでいるのは
欧米の素晴らしい技法などがもてはやされているのと
きっと 進化せずとも ガラスそのものが美しすぎる素材だから・・・

でも 陶芸をやられる方々が極めようとしている努力や追及を
ガラスで器を作られる作家さん達がもっともっとすれば
日本のガラスの器の世界ももっと深まるのに

わたしは そんなふうに思うのです



荒川さんのガラスの器は
器としての深化を年々経て そしてなお 進化し続ける器

ぜひ「ガラスの素材が 光を通し泡を抱き 美しい」というだけでない
形の美しさ 
普段使いとして使いたくなるなんともいえない(鄙びた)ともいえる表情
厚みや重さ

そんな細かいところも味わってみてほしいです




ご本人は最終日にはいらっしゃるようですがそれ以外はギャラリーにおたずねください

わたしも最終日に参ります