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ギャラリーの営業情報は5月5日の記事をご覧ください
終わってしまいましたわね
。。。。。連休
な~んて がっかりの方
連休が楽しかったのでしょうね
近所のアイスクリーム屋さんは2時間待ち!の大盛況だったにもかかわらず
Gallery teto² は昨年と変わらず お客様の数は ぱらりぱらり (笑)
でも、いらしてくださった方はとっても喜んでくださって
「また来ます」 (お~!!!なんと神々しいそのお言葉)
と笑顔で帰っていかれて
のんびりムードな ほっこりな4日間でしたわ
由仁町内からいらしたお客様とは お話が弾んで
同じ歳? アウトドア好き!(わたくしも!しかも好きなキャンプ場も一緒)
他にも色々共通点があって・・・
ギャラリーをやってなかったら 同じ町に住みながらもこうして知り合うことがなかったかも。。。
この場が生んでくれた不思議なご縁ですわね
そして嬉しいことに
今年からお付き合いが始まった作家さんのお一人m pome*さんが
なんと!最北の地 稚内から 遊びに来てくださいました
旦那さまをドライバーにして(旦那様 お疲れ様です!)
6時間以上の道のりを わざわざ由仁町までいらしてくださったのです
はいっ! ではここから
その作家さんm pome*さんの作品紹介でございます
入荷いたしました! (また使っちゃったこの言葉♡ぎゃらりーっぽい!笑)
素敵でしょ~?
↓
↓ オープンと同時にかなり評判で いくつかお嫁に行ってしまったので
↓ 急きょ ご自身が一緒にこちらの4枚を持ち込み納品してくださいました
m pome*さんの
こぎん刺し のコースター
(モドコ:松笠)
さて みなさま 右上の2行の中に知らない言葉がいくつかありますね?
(ない?ない方は刺繍とかお好きな方ですね)
こぎん刺し とは もともと青森県津軽に伝わる刺し子
(布地に糸で幾何学模様などの図柄を刺繍し縫い込むこと)の技法のひとつです
昔から津軽地方では綿の栽培ができなかった というのと 当時の倹約令のせいで
農民は普段着において木綿が禁止されていたそうです
しかし麻の普段着では津軽の冬の寒さを防げず しばらくし木綿の糸が手に入りやすくなると
農家の女性たちは競うように布目を埋めるよう刺繍して布を分厚くし
中に空気をためるようにして普段着を暖かく作り替えたのだそうです
細かく刺繍することでその部分は強度も増し装飾性も出ますから まさに用の美
昭和初期の民芸運動では その美しさが再評価されたそうです
モドコ とは そのこぎん刺しの刺繍の模様のことです
それぞれに名前が付いているそうですよ
上の写真のモドコは松笠というそうです
チクチク じぃーっと・・・ 同じ姿勢で作品を仕上げる “刺繍”
せっかちでこらえ性のないわたくしには 憧れにも似たジャンル
自分ではとっても作れないけれど 器をたくさん扱っているので
ちょっと特別な刺繍が施してある コースターなんかがあったら
マグカップなんかを載せてディスプレイしたいな・・・
もし素敵なコースターだったら Gallery teto² でも販売したいな。。。
そんなことを考えておりました
そして前から興味のあった刺し子の作品をネットで探していて
こぎん刺しを知りました
わたしには少し民芸っぽさが好みからずれるところだったのですが
m pome*さんのこぎん刺しの作品をネットで見つけた時
「これだ~! 」と探していたものを見つけた歓びに思わず声をあげてしまいました
繊細で でも しっかりとしていて 普段使いにもなる
しかも 民芸というよりは
どこか北欧の香りのする雰囲気を纏っていたのです
Gallery teto² では基本的に道内の作家さんを紹介したいという思いがあったので
m pome*さんは道内(稚内)にお住まいと知り お付き合いをお願いした次第なのです
訪ねて来てくださったm pome*さんに
刺して(刺繍をすることを刺すと言いますのよ)いる時はどんなことを考えてらっしゃるんですか?
と尋ねたところ・・・
「無心です」
な~んにも考えずにチクチクしている時間がm pome*さんにとっては何よりも幸せな時間だとか
わ! わかるわ~。。。
わたくしもガラスを吹いている時って 最初はあーだこーだ考えているんだけど
そのうち集中してくると 無心になって。。。
体は自然とリズムに乗って ちゃっちゃか吹くために 動いていって
でも心は澄んでいくかんじ
そこまで集中できると 出来上がるものも 不思議と形も重さも揃っていたり
邪念がない すっきりとした作品が吹けるのです
でも、そういう状態になれるのって 未熟なわたくしには めったにないこと
しかもそういう時って 体のどこにも負担がない無駄のない動きをしているので
たくさん仕事をしていても不思議と疲れたり どこかが痛いとかっていうことがないのです
m pome*さんに
「ずーっと集中して小さなものを作っていると
肩が凝ったり目が痛くなったりしませんか?」
とお聞きしたら
「たくさん刺していると かえって
楽な姿勢で刺せるようになってきました」
うむ うむ やはりでしたか
その昔 津軽の農民の女性たちにとり 普段着の防寒強化のためだけでなく
おしゃれを楽しむ数少ない手段でもあったであろう
こぎん刺し
彼女たちも きっと きつい野良仕事の合間に 無心でこぎんを刺しながら
ほーっと 息抜きし 自分を着飾るささやかな楽しみを味わっていたのでしょうね
そんな女性たちの乙女心から生まれた
こぎん刺しのモドコの種類と表情の豊かさは驚くべきものだそうですよ
m pome*さんは
そんな伝統モドコだけでなく
オリジナルのモドコやモドコの合わせ技 等々
まさに無限の組み合わせを駆使して
素敵な作品を作ってらっしゃいます
オープンに合わせてかなり値段を抑えた作品も今ならご覧になれます
実物をご覧になられたお客様は
「え~これだけ細かく丁寧なお仕事してるのにこのお値段でいいんですか~?」
と驚かれて お持ち帰りいただいております
コースターはモドコがすべて違い 裏地にも工夫が!
店主としては
「ま~まずご覧になってくださいまし!」とお伝えしたい 一品でございます
m pome*さん
Gallery teto² にいらしてくださり 雰囲気を満喫してくださったようで
「Gallery teto² に集まっている作家さん達の想いも感じられて
これからこぎんを刺すのが また楽しみになりました」 と素敵な感想メールもくださいました
m pome*さんのこれからの作品がますます楽しみなわたくしです
*作品が気になったお方!m pome*さんはこぎん刺し以外にも
布小物を製作・ネット販売してらっしゃいますよ。
詳しくはm pome*さんの素敵なブログもご覧になってくださいね⇒m pome*さんのブログ
長くなりました
本日はこのへんで
ごきげんよう
プロフィール
工房ワタリガラス
北海道の由仁町という町でガラス作家をやっております。冬はガラス屋さん 春から秋まで小さなクラフト&アートのギャラリー(テトテト)の店主をやっております。
息子(テトさん・ニックネーム)の子育て落ち着くまで こんなペースでお仕事変わります。日々の暮らしのあれやこれ 自分の作品や工房の事、Gallery teto² の裏話等々綴っております。
*ギャラリーの営業情報は右下のリンクより飛んでお読みください。
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