我が家は週1度(月曜の朝に) 
隣町の農家さん(その方が有機農業協同組合のメンバー)から 
有機の野菜セットを宅配してもらっているのですが
その時に その農家さんが育てている 平飼いの鶏さんの卵も分けて売ってもらって来ました。

以前スーパーで売っている卵を食べたら
少しお腹を壊す時期があり 「卵アレルギーか?」と困っていた時に
「アレルギーの出にくい 安心な卵だよ」と知人に紹介されたのがきっかけでした。

おいしいし 与えている餌も有機の残り野菜。
ワクチンもしてないし 安心でおいしい卵を10年以上食べさせてもらいました。

10個入りの紙製の卵パックには たまに奥さんが書かれた小さな日記のようなものが入っていて
私は それを読むのが楽しみで 入っているとちょっぴり嬉しいのです。


今年の初めにもそのちいさな紙が入っていて
喜んで読み始めると・・・・・
「今年でニワトリをやめることに」と書かれていて
「え~残念すぎる~! どうすりゃいいの~!!!」と思わず声を出してしまいました。



でも
これまでその小さな紙には
いろいろと野菜を育てる大変さやニワトリたちの世話のことも書かれていたり

FBで ニワトリを飼い 卵を販売している別の友人の
苦労話の投稿なんかを読む機会もあり

ニワトリをヒヨコから育て 卵を産ませ
産まなくなった鶏を絞めて食する時の複雑な気持ちの話なども聞いていたので
私でもその大変さは少しは理解できるように。

だから簡単に「卵買えないと困ります~」とは言えなくて…



そして今週もその小さな紙が入っていました。そこには

鶏やめることにしたので
毎年春にヒヨコを迎えてきたけれど 就農して20年 ヒヨコのいない春は初めてで
淋しい気持ちもあるけれど 
『小さな命を守らなければならないプレッシャーから解放された安ど感もある』


と書かれていて

「そっか~。キツネやら病気やらから守りつつ 
卵を産める一人前の鶏にするだけでも一苦労だものな。。。それはプレッシャーだよね。。。」と

あらためて 卵を分けていただいていたことへの感謝と
産んでくれていた鶏さん達への感謝の気持ちを深くしました。



食料となる動物たちに対しては
本来 自分で育てていれば
自分の仕事の素材としての動物への気持ちと 
かわいそうだという気持ち(あと感謝の気持ち)が同居するもの。

でも 現在は畜産や鶏産をやっている人でないかぎり
自分が食べる肉や卵を 他人が育てたり絞めたり捌いたりしてくれて
その苦労や辛さは全く私たちの目に留まることはありません。

それを代わりにやってくれる人がいるから
命を育て食料のために殺すという
辛い仕事を引き受けてくれる人がいるから
「こういう食材を自由に手に入れられる」 ということは忘れないようにしたいと思うし

できれば毎日の「いただきます」の言葉に
襟を正し 感謝を響かせて 食事をしていきたいな…とDSC_2648



小さな農家さんの日記を読みつつ思った朝でした。