先日 関東にいる義理の姉と久しぶりに電話で話した。

義姉は本当に良くできた人で 
できの悪い私の兄とよくぞ結婚してくれた!と
いつも 妹と二人 そんなふうに話している それはそれは素敵な女性。
(兄とは気が合わず仲が良くないのでこれまでこのブログで登場したことがほとんどなかったかも 笑
「え~?!お兄さんいたの?」とびっくりした方もいるかしら?そうなんです一応3人兄弟なんです)


電話の内容は
最初は姪っ子ちゃんに贈った高校進学祝いのお礼を伝えるものだったのだけど
終盤 義姉のお母様がもともと仙台に暮らしていたけれど
痴呆の症状が進みお父様だけに介護を任せておけなくなり
関東にご両親ともよんでそばに住んでもらっているという内容に・・・。

私は義姉のご両親とは
仙台方面に自分のガラス作品の営業に行ったときに泊めてもらったり
その後も機会があるとお米を送ってくださり 
お電話でお話しする~という距離感でとてもかわいがってもらってきた。

だから症状が進んでいると聞いていたけれど
どこかで以前の思い出のままのお母さんであろうと勝手に思い込んでいた。
でも 義姉からお母様の話を聞くと 
すでに現在は義姉が娘であることは分からなくなっているという。

気丈な義姉は 義妹の私には 
いつも決して電話の向こうで弱音を吐いたり 泣き事を言ったりはしないけれど
「もうね~わからないんですよ。私の事。一応身内だとは思っているみたいだけど・・・」と
話すその言葉には 深い悲しみがにじんでいて
聞いていてショックとともに 
そんな義姉のために何もできない 言えない 自分がとても情けなく辛かった。

しかも記憶がはっきりしていた時は
本当におっとりとして穏やかなお母様だったのに
症状が進むにつれ 感情的になることも多く
激する今のお母様を見ていると 昔の本来のお母様の記憶が
今のお母様の印象に上塗りされて行ってしまうのが 何より悲しいと言っていた。


でもそんな話を電話越しにでもきちんと私に話してくれるこの女性は
なんて強くて素敵な人だろう…と
あらためて義姉の魅力にも触れた ひさびさの会話になった。




さてそんな義姉との会話から少しして・・・

今度は実の母からの電話。。。。。



このブログは
私の実の父の知り合いも読んでいるから
あまり詳しくは書けないけれど・・・

実は父も 齢 83歳
今だ現役で仕事をなんとかしてはいるけれど
最近 仕事量がガクンと減り まぁ言ってみれば引退状態。
仕事をして緊張する時間があまり長くはなくなってきて
すると この「記憶が曖昧になること」が間々あるそうで
電話を通して母が話す父の様子に 
戦々恐々とすることが増えて来た。


父は以前から 
「仕事ができなくなったら俺は一気にボケるから!」と自分で豪語してるほどの仕事人間。
体が健康で仕事ができる以上はやっていて欲しいし
やり続けさせてあげたい。

そして これも以前 
「お前(わたしのこと)のことが分からなくなったら俺を殺してくれ!」と
冗談めかしてお酒を飲みながら言われたことがある。
「いやだよ殺人者になっちゃうからボケないでよ~」と笑って返したけれど

父にとり
仕事を続けられない状態というのは
生きる意味がない世界で 
そうなればすぐにボケ始めることも自分でわかっていて
もし周りのことが分からなくなったら
生きていても仕方ないと思っているのかもしれないな…と
その時思ったのを覚えている。

周りの人は 
「お孫さんだってたくさんいて 尊敬されて今お仕事しているなら
仕事を辞めてもいくつも楽しみがあるから大丈夫よ~」と言ってくださるみたいだけど


ずっと父を見て来た娘だからこそ
父がそんな風に自分の事を言う理由もなんとなくわかる。

父にとり今の仕事は天職であり 自分自身なのだ。
ゴルフはするけれど 他にこれといった趣味はなく
仕事をしていることが何よりも喜びなんだと
少し前に里帰りした時に話してくれた父。
父が自分の仕事のやりがいや喜びを嬉しそうに話すのを聞いた時
娘と父としてではなく 始めてひとりの人として
父を少し理解できた気がしたものだ。

だから 仕事ができなくなるということがどういうことか。
そうなったら自分がどうなるか・・・ 
そう考えてしまう 父の気持ち 不安やいらだちも 
何だかわかってしまうのだ。



まだ先の事といつもどこかで思ってきたけれど
自分が来年には50歳になるということは
親だってそれなりに歳は重ねている。

体が元気だからと安心していたけれど

私のことがわからなくなってしまう時が来ることもあるという現実に
そろそろ私がきちんと向き合わなくちゃ。。。

そう思わせてくれた義姉に心から感謝。


そしてちょっと忙しくても 実家へ頻繁に行くことにしようと
少しの覚悟。




ちょっと不安になったもので
後ろ向きな投稿でした~。