本州で暮らす実家の両親は80代と70代後半。
人間生きているから必ず老いていくものだとは頭でわかっていても
いまだに仕事をしてる父親は仕事ができているから大丈夫だろう…と
どこか安易に考えてきた。

でもそりゃ80も半ばに差し掛かれば
人間いろんな所にガタがくるのは当たり前。

先日
その報告を 父がいっしょに働いている右腕のような人から電話で聞かされた。
最近 父の様子が変だという。
ひどく元気がないらしい。
通勤時 3回も転んだらしいし
どんな天気でも欠かさず週2日も行っていたゴルフに行かなくなっているらしい。
こちらに遊びにおいでよ~と誘っても 一人で飛行機にのって北海道まで行く自信がないという。

実家に電話して母に様子を聞いても
仲良くしてない夫婦なもので
しかも母は もともとなんでも大げさに言う上に  
父親の老いを認めたくないのか怖いのか不安が勝るからなのか…
自分だって数年後には同じ年になるというのに
父の老いの説明が聞いてられないほど冷たい表現で・・・

いろんな事が心配だったので
父に 無理やり 私とテトさんと3人でいっしょに旅行をしようと計画を持ちかけた。

北海道へ一人で来るのが不安なら
私が飛行機でそっちへ行って 
父親が中学時代まで住んでいた出身地である和歌山を旅行しよう!
そう持ちかけてみた。

すると・・・
北海道へ一人で行くのは不安だから行かないと言っていた父が
それなら一緒に行ってもいいかな…と言ってくれた。

それから旅の計画を立てて
旅館を予約 飛行機も取った。
その間も毎日のように
「それで旅行はいつ行くんだっけ?」と電話がかかって来る。笑
物忘れがひどくなっているのはわかっているから毎回日程を伝える。

途中レンタカーで移動が不安だからと
それを理由に「行きたくない・・・」と言ってきたりもするから
「父さんが暮らしていたころに比べると道路事情も全然よいし
私は毎日車を運転してるから大丈夫だよ」と伝えて行く気になってもらう。

幼馴染にその話をしたら
『高齢だから 車移動が長いと トイレも心配なんじゃない?
それで断って来たんじゃない?』
というなんとも適切なアドバイスをもらって
下の方の老いは本人も娘には言いずらかろう…と想像はできるので
「テトさんがまだ7歳だから トイレ休憩に途中いろんなところに寄るけど許してね」と
言っておけば少しは安心するかしら…

とまあ 
そんなこんなで なるべく1カ月以上先になっちゃうけど
その旅行まで 父のモチベーションを下げないよう
あの手この手でいろいろやりつつ
何とか親子孫3代揃ってのプチ旅行行けるといいな…


老いは来るもんだけど
以前父に言われた言葉が頭をよぎる。
「俺がお前のことわからなくなったら殺してくれ」

『殺人者になっちゃうから厭だよ…』ってあの時は笑ってごまかしたけれど
今はきっと本人が一番不安で 一番自分のことが情けなく感じているんだろうな…

仕事ばかりしてきた父に
私にできる親孝行なんて もう本当にそれほどない。

何かさせてといっても 
「資金面でおまえは大変だろうから」って受け取らなかった父だから
(そりゃ父のようには全然稼げないけど 私も一応ちゃんと暮らしているんだけどね~笑(^_^;))

これからは
せめていっしょに旅行したり なるべく顔を見に帰省しようと思う。


子育てと更年期と介護が一緒に来たりして~。。。なんて冗談で言っていたけれど

来るものは来るね…

そろそろ現実味を帯びてきた親の老い。

私はいつでも動けるように
自分の体と 精神面と 自分の家族の平安を保ちつつ
その日に備えます。


あ~~~まず旅行行けるといいけれど。。。

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写真はつれあいのおばーちゃんの姉の松ばーちゃん。
5年前に100歳で亡くなったけれど 最後まですごく元気だった。
昔の松ばーちゃんの記事
父も100歳までとは言わないけど 
まだまだ元気でいてほしいな