由仁町 工房ワタリガラス 日々のあれこれ   

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・復帰への遠い道のり 2017

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一応抜けてはいません

今日初めてこの記事に飛んできた人がこのタイトル読むと・・・・・
髪の毛の事じゃありません。笑(旬の芸人 トレンディー・エンジェルさんのせいでそう読んじゃう?)



昨日の記事からの続き

心配させることばかり書いといて 放置はよくないので 続編です。
記事投稿してからも やはり坩堝抜けてたらやだな…と
心配で眠れそうになかったので 夜中に窯を見に行くと・・・・・

一応 原料を投入した量はほぼ坩堝の中に煮えてちゃんとある模様。ほ~~~っ

まだ穴は開いてはいないのね。

でも油断はなりません。
抜ける可能性は大だと肝に銘じて仕事します。

それにしてもガラス屋さんって なんというか不安な仕事だよね。。。。。

出ていくお金が多すぎるし
個人でやるには 窯を維持するのに技術だけでなく
精神的強さがないとやってられない。

ま 本来なら何人かで制作するから
交代で窯番がいたりするのでしょうけどね。

こういう点でも陶芸とは違って
独立して一人で窯持ってやっている人口は極端に少ない。

ライバルは少ないわけですが・・・
(道内で自分で窯持って全く一人でやってるガラス屋さんって10人いるかいないかだろうな)
今さらながら 好きでないとやれない仕事だわね。。。と
呆れてます。笑


窯がこんな状態ではありますが
なぜかそんな時に限って ありがたいことではあるのですが
注文が次々入ります。

これは神様が 「抜けるかもしれないからぼんやりせずにどんどん作りなさい!」って
言ってるんだと 自分に言い聞かせて
急ぎの注文には 「もしかしたら…」と前置きをしながらも
すべてお受けしてガンガン制作しますよ~!


初詣のおみくじで
「時には 人間の力ではどうにもできないことも起こる
そんな時には神頼みも大事である
その時は頼る神様を選ぶこと」と

何やら不思議なお告げをいただいていたので(笑)

まさに今は「火の神様」「ガラスの神様」に 神頼み。


どうかあと3カ月ほど
無事にガラスが吹けますように






ガラスの神様で思い出したのですが
修業時代師匠のところで読んだ 本の中で
カガミクリスタルにいらっしゃったデザイナー佐藤潤四朗さんが
「ガラスの神様」をテーマに作品つくりをされていたな…と。

その記事見つけましたので興味のある方読まれてください♪
ラストにリンク貼っときます。

私も久しぶりに読んで 潤四朗さんのスケッチみて
自分なりの「ガラスの神様」作ってみようかしら。。。と思いました。

スケッチが素敵ですよ~♡


ガラスの神様














不安なことはまだ続く

今年の冬は穏やかです。

といっても同じ北海度では
「うちは今年まだ1度も雪かきをしてない」なんてとても言えない
積雪がものすごいことになっているところもあるようです。

気温も昨年の11月とかの方が全然寒かった。

家の居間や台所に断熱材を入れたおかげもあり
これまでは2台ある灯油ストーブをフルに付けていたのに
今年は昼間など消せる時間もあるほど。

“過ごしやすい”というのは なによりです。
この冬は せめて 家の方くらい快適であって欲しいものです。


というのも
仕事場ではまた一つ不安要素が・・・汗



火を入れてまだ半月といったところなのに
さっき新しい原料投入するのに
坩堝(るつぼ)の底まで残っていた古いガラスを掻い出したら・・・

堝の底に何やら怪しい光が・・・



DSC_2546坩堝はアルミナ質の陶器のようなもので出来ていて
ガラスを溶かすたびに少しづつそのアルミナ質が食われて
薄くなっていくものなのですが

だいたい私の仕事のペースで4か月ほど使っていると
坩堝が薄くなってきたところには窯を温めている外側の炎の光が
うっすらと透けて見えるようなピンホールが出来て来ます。
それでもまだしばらくは使えるのですが
以前6カ月使い続けていて 
そのピンホールから穴が開いて亀裂が走り
坩堝が割れて 原料(溶けたガラス)が
窯の底に流れてしまったことがありました。

イメージとしては福島の原発のようなメルトダウン直前と言う感じです。(こわ~~~)


もちろん
そういう緊急時のために 窯の底には
「ガラス溜め」と言われる部屋のような個所も作ってあり
もし坩堝が抜けたら(割れることを抜くと言う)
「ガラス溜め」の前の扉のような部分を外し
溶けたガラスを掻い出す作業をしなければならないのです。

これが結構大変な作業。

割れてすぐ気がつけば まだガラスは柔らかいので少しは掻い出しやすいのですが
割れたことに気がつかないと
固まったガラスを のみとトンカチで はつって(たたいてはがす)
取り出さなければならない・・・。

もちろん窯は火を落とし
坩堝も交換しなければなりません。


つまりはガラス屋さんにとり「堝を抜く」と言うのは最悪な事態。


その危険を感じるような
ピンホールのようなものと かすかな亀裂が 坩堝の底に見えているじゃあ~りませんか!!!

本来なら3~4か月後に出るはずのその光。

やはり今回窯を一度プチ爆発させちゃったり
制御装置の設定ミスで2度も窯の火を止めてしまい
一度など1400℃近くからいきなり700℃くらいまで温度を下げてしまったり・・・・
(ぁ!これはまだ言ってませんでしたね?笑)

もう普通に操業出来ている方が奇跡な感じなので
原因は諸々考えられて
そのピンホールらしきものも 出来ても当然なのかもしれない。

かといって 大丈夫かもしれないのに(その見極めがなかなか難しい)
火を落として坩堝を交換する気にもなれません。


坩堝が抜けたら 溶かしたガラスが異様に減っていることで気がつくので
明日の朝起きて溶かした原料の量を見て調べるしかないのです。


しかもちょとずつ漏れることもあるらしいので
その見極めも難しい。



でもね



もう腹くくってるので
「そういうことも起きますよ~」 くらいに考えて
もし“抜けた”とはっきりわかったら

そこはきっぱり諦めて 

ガラス溜めからのガラス掻きだし&坩堝交換
やるしかないのです~。。。涙


ま、一応急ぎの注文はこなしたので

最悪 坩堝代がかかるとか 制作期間が半月ほどなくなるとか・・・


命取られるわけでもないので・・・

なるようにしかなりません。笑



もう ここまで てんやわんやで始まると
始めが酷かったので
結構メンタルは冷静。

やれる中で精一杯やる! これにつきます。


不安は不安ですが
明日の朝起きて 窯の中見てから考えま~す。


というわけで
今晩はお休みなさ~い。





は~~~
どんなガラス吹いているとか
新しい作品の写真とか
載せられる日はまだ先になりそ!

がんばろ~。





始まりました なんとかですが・・・笑

1年で一番好きな日 「冬至」の日から
ガラス吹き始める予定でしたが・・・


結局持病のぎっくり坐骨が悪化

それでも火が入っているのでもったいなくって
その日の午後から吹こうかと思いつつ
でも痛みが治まらず FBで「仕事したいけどできな~~い!」とつぶやいたら・・・・・

そりゃま~ たくさんの人が心配してくれて
そしてまた皆さん 無理しようとする私の性格もよくわかってらっしゃって
「絶対ダメ!」「休みなさい!」
「目先の利益にとらわれると後でしっぺ返しを食らうぞ~」とまで脅されて

さすがの頑固な私も観念

結局23日から吹き始めました

吹き始めたとはいえ
最初は年末までに注文もらっている箸おき100個
ひたすら作るわけなので
これは吹くお仕事と言うより
ガラスを型へ流し入れて 整形して ポンと型から出して そのまま冷ましの炉へ入れる
この繰り返し

のんびり動いていると
種が固くなっちゃうし 安い作品に時間かけてられないから
この作品を作る時は ただもうひたすら
ずーっと工房の中を走り回る感じなのですが

今は走れない・・・

走れないどころか普通には歩けない・・・

なので まるで80歳のおばーちゃんのようにゆっくりゆっくり仕事しました 笑


もし 80にもなってもガラス吹けている元気があったら
きっとこんな感じなのかしら…と
一人クスクス笑いながら


出来上がった数も
いつもより全然少なかったけれど

それはそれ

何よりこうして 工房で溶けたガラスを巻きとっていることが
今回ほどありがたく 嬉しく感じたことありません

無理してないとは言え 体の方はまだ全然本調子ではありません

ですが 今回の火入れ
工房の機器や窯が 
あれだけ何度も(実はあの後2度ほど不注意でまた別のポカやらかしました)ピンチになりながらも
一様それなりに稼働してくれていることが
心強い!ありがたい! (少しの不具合の理由もおぼろげながらつかめてきたし)

本当なら
今頃窯がぶっこわれている事態になっているとか
壺が割れて仕事出来なくなるとか・・・

結構大変なことになってもおかしくなかったのですが

ぎりぎりのところでなんとか助けていただいた感じです(見えない力に)



謙虚に
そして 体がいままでとは違うという事 肝に銘じて
体が動かないということは
頭の中の筋肉=脳みそも 今までのようにはいかないという事

それを受け入れて

判断能力やチェック能力落ちているなら
これまでの何倍も気をつけて
確認して


これが長く続けるコツですね。。。

ほんとに80歳までガラス吹けるとは思わないけれど

でも ゆーっくりのんびりでも
自分の好きなガラスを1日20個くらい作れるおばーちゃんってのもいいかもね・・・


とにかく始まったので
年末までもうひと仕事がんばります


DSC_2383
冬至の日はデトックスの日だったそうで・・・・・
私としては体も心も 老いを受け入れて
本当に新年より 始まりの時と言う感じの日でした~
体の方のデトックスはまだまだ続いてますが…笑














今回かなり不安です

さてさて 火入れ4日目です

実は2日目の一昨日はいろいろ大変でした

初日 早朝から
0℃~800℃くらいまでガスボンベて温度を上げ
その日が終わる頃
自動制御できる灯油に切り替え

2日目に
1390℃くらいまで約20時間くらいかけて 上げていくのですが
今回は1250℃付近で 
なにしてもいつものようには温度が上がらなくなってしまい



これはどう考えても
火入れの最初でやった軽いガス爆発(ガス爆発に軽い重いがあるのか~~~っ!!!)が原因の模様


さ~て 困りました

もし窯の一部が壊れていたとしても
火が入ってしまって すでにもう1350℃

今さら一部を壊して確認はできません

いろいろな症状から
どこが壊れたのか?
なぜ温度が上がらないのか?

錆ついた知識の中から
一生懸命考えるも

中身を見られないので核心は得られません


かと言って


今さら火を止めて窯を冷まして修復作業するとなると
新品の坩堝はもう使えない(1個3万くらいする・・・汗)
修復費用やガス代もまたかかる

なにより
この後やって来る極寒の世界で
修復作業を続ける自分の体力に自信がない。。。。。

年末までと 注文もらっている方にお断りの連絡しなきゃいけない。。。


一応・・・

ガラスを溶かす1350℃前後までは温度が上がるようだし

今晩一晩かかって焼き締めの最高温度まで上がるかどうか見極めて
それでも上がらなければ
火を消すか~~~~~?!


悩みつつも何度も工房と家を往復している母に
我がまま息子はあれしてこれして~!
「ちょっと今夜は勘弁して~」と言っても
父ちゃんが友人の結婚式で泊りでいないので つまんないのか
容赦ありません トホホ


とにかく!
今夜はそんなテトさんをほっておいて工房へつきっきりになるわけにもいかず
様子を見る事に。

窯を作った約19年前の設計図を引っ張り出して来て
壊れたのはどこだろう? 
どうやって確かめよう?
本当に火を消すべきか?
ずーっと悩みながら テトさんを寝かしつけたらまた工房へ行くか?

そう思って添い寝したけれど
結局夜中まで爆睡
(前日温度が上がらず何度も窯の警報に起こされたので睡眠不足でした)


夜中3時頃
はたと起きて 工房へ


するといつもより4時間遅れではありましたが
なんとか1390度まで上がってました


少しホッとして 家へ

このままいつも通り火入れの作業を続けて
ガラスを溶かしてみて
やっぱり温度がうまく上がらず ガラスをうまく溶かせないことになったら

その時は
ガラスが堅くてもできる物だけなんとか作って
火を消して壺がえしよう!

ここまできて何もしないで火を消して
坩堝や修復や火入れにかかった費用を無駄にするより
少しでも何か作れればまだまし

そもそも 火を消さなくてもいいほどの症状かもしれない

温度管理がいつもより難しく
燃費が悪くなる程度で
なんとかやれるかもしれないというわずかな望みにかける事にして

このまま続行することに 

DSC_2365


そして3日目
朝起きて工房へ行くと
思っていたよりも症状は軽く
一応こちらの指定どおりに温度が管理できてるみたい。。。。。

                                                      2日目は不完全燃焼で煙突からモクモク黒い煙が~・・・
                                                      3日目はようやく黒煙が見えなくなった  ホッ
でもさ  

確実にいつも通りではないのは確か 

気を引き締めて
なにが起きても対処できるよう

最悪のパターンも覚悟して
仕事始めましょう


おそらくこのまま何もなければ水曜に坩堝をガラスで洗って
そのまま原料投入

木曜から制作始まります



体の方はなんとか人間の体に戻った感じ
(貧血のドラキュラの体から という意味ね)

でも ホルモンさんの不在のせいか
相変わらず
肩やら肋骨の一部やら痛いし
慢性の左坐骨も怪しいし。。。悪くなるなよ~。。。
(だからいつもは火入れ6日後からガラス吹いてましたが これも1日延ばして7日目からに 無理しない無理しない)


あれあれ~
ヨレヨレ~。。。。。と言う感じで年末へなだれ込みます



無事ガラス吹き始められますように!!!
応援してくださる方はパワーを送ってくださ~~~い♪ (こうなりゃもう他力本願 笑)
(なるべく楽天的に。そして大変なことになっても 「予想範囲内よ~!」と軽く受け入れられるようイメージトレーニングしとこ♪)




DSC_2368


DSC_2364
もうすぐ 1年で一番好きな日
冬至

この時期の朝日の美しさが
今の自分の不安や心もとなさを
癒してくれる

ガンバロ~
















1年前の同じ日

去年も確か12月15日が火入れでした


DSC_0303
同じ日でもお天気は違って
去年は冷え込みが厳しかった分 いろいろなものが美しく
しかも快晴で 日の出前の藍からオレンジ 
そして金色に変化して行く 朝焼けが堪能できたのに




DSC_2360

今年は曇り。。。。。

早起きして5時から火入れしながらも
火が入れば特に急ぎでやることがあるわけでもなく
かと言ってまだ寒い工房で仕事する気にもならず
去年のように外で眺める景色もない 

つまんな~い

というわけで
家に戻ってパソコン触ったり 早めの朝ごはんの用意をしたり…






DSC_2361火入れの最初0℃から800℃くらいまでは
自動制御の灯油ではなく
ガスボンベのトーチのバルブを手動でチョビチョビ開けて
温度を上げていきます

窯の温度を測る温度計の温度(実測温度)と
プログラムに入っている理想の温度との差が大きくならないように
警報が鳴るようにしてあるのですが
家人やテトさんがまだ寝ている時間だったので
警報は工房の方で鳴るようにしておりました





何度か見に行って 「本日は順調~♫」と
開いたバルブの具合が
上昇温度の理想速度と合っていたので
そのまま2時間ほど家の方で家事をしてました


二人が起きて朝ご飯を食べ始めたので
私は再び工房へ

すると!

ブザーが鳴っています!
あれ~大変だ!ガスの火が消えてる?!



慌てた私

窯の扱いを教えてもらった師匠に「絶対やってはいけない!」と言われていたのに
すぐに火の消えたトーチの横からマッチを擦って火を入れました!!!


ボン!


一瞬 何が起きたか分からず
ボー然


そうです


窯の構造は入り組んでいて煙突までの煙道等はかなりな密閉度

火が消えていてボンベのバルブが開いていたということは
ガスが窯の中に充満していたのです

しかも火入れの最初なので
煙突側の排気口もほぼ蓋をしてました

でも 幸いなことに
吸気口はほんの少し開いていて 鉄のアングルが蓋がわりに置いてあっただけ

それが一瞬で吹っ飛んでました

その他にもなんだか得体のしれないところから一瞬でしたが煙が出たような…汗

外から見た目には壊れた様子はないけれど
鉄の板でケーシング(周りを囲んでパッキングすること)してあるので
実際中身がどうなったのかはわかりません。。。。。



寒~い工房で
どっと冷や汗かきました




でも今さらケーシングはずして調べるのも大変だし
灯油に変えた時点で 温度の上がりがあまりに悪ければ
あきらめて火を消そう・・・

そう決めて火入れは続行

一旦充満していたガスには火がついたので
次はもう大丈夫だったみたいで
その後はいつも通り火をつけて火入れを続けております


そして只今夕方4時
窯の温度 だいたい550℃くらい

今のところ順調ですが
高温になった時点で中が壊れていたら
影響出てくるんだろうか・・・・不安だ~



何度もやっているからと 

順調~♫と安心したり
警報を家の方で鳴らさないようにしてたり・・・

完全に慢心


火事やら大事にならなくて良かったけれど
危ないものを扱っているという事 忘れないでいないと。。。。。


気を引き締める出来事でした
(戒めで済めばいいけれど・・・壊れてて火を消さなきゃいけないのは嫌だな…)


火入れ作業は続く~


DSC_0311ー加工圧縮

去年は満月だったのね~。。。
曇っていて見えなかった今年のお月さまに祈ります
お月様~窯が壊れてませんように トホホ






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