由仁町 工房ワタリガラス 日々のあれこれ   

北海道由仁町にあるガラス工房と小さなギャラリー                                                       日々の暮らしの中でささやかだけど幸せをくれる                                                         丁寧に作られたクラフト作品や・アートを                                                              作家の手からあなたの手へ                                                              

・作品

こちらは日々の雑多ブログです
*ギャラリーteto²の詳しい営業情報は姉妹ブログの方をご覧ください!*
http://gallerytetoteto.blogspot.jp/

支えられて続けてます


10連休

長すぎますよね。。。

テトさん しっかりだらだら癖ついて 
今朝は 入ったばかりのサッカー教室も 
なんやかんやと言い訳して 休もうとしてました・・・笑
(暑くなりそうだから行きたくない と言いだしたときには 珍しく両親揃って切れました

今は無事 父ちゃんと サッカー教室 出かけましたが・・・


明後日 学校行きたくないと言い出すんではないか?笑
(担任の先生も「今年は5月病が怖いです」 って言ってたな…)






さて本日は一つお知らせ(ちょっと遅いのですが・・・



冬のガラス吹きが3月末に終わって
4月は里帰り⇒店のオープン準備⇒企画展&オープン⇒大型連休突入・・・

その合間に体調不良を周りに心配され
病院回って検査~

怒涛の4月でしたが
実はその最中 
自分の作ったガラスを送って 参加しているグループ展があるのです。


渋谷代官山 にあるギャラリー無垢里さん(http://mukuri.iinaa.net/)で開催中
*HP開いて ギャラリー⇒ブログをクリックすると 企画展の様子が出てきます


『春のむくりのお茶じかん』

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毎年この時期に開催される素敵な展示会

お茶やスコーン おいしい焙煎コーヒーに加え
お茶の時間を楽しめる陶器や木工のカトラリーが並びます。

その中にわたくしのガラス達 加えていただいております。

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相変わらず 冬しか吹けない スローペースの作家に声をかけてくださるだけで
本当に感謝感謝。

昨年は体を壊し ほんの少ししか作品送れないんですが…とお断りしようと思ったら
無垢里さんより 
「少しでもいいんです」「待っている方がいるのでお願いします」と言っていただき

どれだけ励まされたか・・・
*今年は少し新作もあります♡
*作品は企画展終了後も引き続き 常設コーナーで展示していただけます.




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企画展は8日(水)16時までです!

東京の方で 渋谷あたりをぶらりなさる方は 
ぜひのぞいて行ってみてくださいね~。









代官山の無垢里さんといい
さいたまの温温(ぬくぬく)さん
そして函館のギャラリー村岡さん等々・・・

他にも いろんな方が この子育て中の グダグダ制作ペースの作家に
お声がけくださり
「作品待ってます」とか
「こういう作品ほしい」 って言ってくださいます。


体の調子や いろんな状況が変わりつつあり
心が折れそうになったり もうガラス吹くのやめようかな…って思ったりを
繰り返してますが


本当にいつもみなさんに支えられて ガラス吹き続けられてます。


ありがとうございます。


心より感謝するとともに
冬作ったガラス達 
なるべくガラスの似合う季節に
たくさんの方に見ていただけるよう
仕上げて発送~♪

頑張らねば

無垢里 追加作品

















20年目のお祝い

1月18日でここへ引っ越してきて丸20年経ちます。
びっくりです。
もう20年も由仁町に住んでいるんだ~。。。

由仁町民の成人というわけです。


そして 今年の由仁町の成人の皆さんが生まれたのも
自分が越して来たあの1999年なんだな~。


そんな深~いご縁を祝うようなお仕事の依頼を
ずっと以前に由仁町役場から頂きました。


『2019年の成人を祝う 町主催の祝賀会にあわせ 成人の皆様への記念品を作ってください。』

由仁町の教育委員会の方がギャラリーに訪ねてこられ
そうお願いされました。

当時はまだ まとまったお仕事を受けるには
完全復帰していない身としては危険な気もして乗り気でなかったのですが
こういうお仕事でもない限り 自分もガラスを吹くモチベーションが上がらないからと
お受けしたのが1年半ほど前でした。

お受けした年の冬に 試作を作って いろいろ準備して
次の年の制作が始まったら一気に50~60個作ろう・・・

そう計画していたものの
前の冬はテトさんからもらった病に倒れ 制作は途中頓挫。
試作を作ることもできず・・・

去年の冬はそんな訳で早めにギャラリー閉めて
ガラスの制作準備に取り掛かるも 
蓋を開けてみれば(正確には窯を開けてみれば)
地震の影響や長年使ってきた老朽化など
ところどころに修復が必要な個所もあり
思った以上に修理に時間を要し
冷や汗もんのスケジュールで始まった制作。

1日何個吹けば間に合うか?
カレンダーとにらめっこしつつも
思ったように完成度のあるものが吹けず・・・・・

しかも!

成人式の引き出物だから1月14日の成人の日に間に合えばいいんだろう・・・と
気楽に考えていたら!!!

教育委員会の方から言われた締切日は12月27日!
え~~~! 絶対間に合わへん

それからが大変でした。
家族には申し訳ないけれど
「12月は家事も手抜きだし テトさんとは遊べないよ~」と宣言して
どっぷり制作の日々。

リハビリを慌てて終えて
何とか吹き始め
予定数を吹き終えたのは納品の4日前。
そして残りの3日で仕上げ仕事や梱包を終え

同封する送る言葉も添えて
何とか締め切り日当日に
青息吐息で役場に持って行きました。


ふ~~~~~
ほんと間に合ってよかった。


DSC_0702-明るさ調節







制作したのはロックグラス。







社会の荒波にこぎ出して行く成人の皆さんが
その波を乗り越えて 渡っていってほしい
そしてたまに自分の生まれた町を思い出して
昔の仲間や家族と集う時に美味しいお酒を飲んでほしい・・・
そんな思いから
波をイメージしたデザインにしました。



DSC_0032
制作に入る前に
日本海側へ家族で旅行へ行った時
荒れ狂う日本海を眺めていて
砕け散る波がとてもきれいで
その影響もあるかな。。。





DSC_0714



お酒でなくても
お茶を入れてもきれいに見える
ちょっと大人なグラスが吹けました。

出来上がりは大小さまざまになってしまい
もう少し時間をかけて大きさも揃えて完璧にしたかったけど

今の自分の実力ではこれが精一杯かな。。。笑






お祝いの式は1月3日に開かれ
(里帰りしている正月中にやっちゃうのが由仁の成人式なんですって)
ちょうど知人の娘さんが成人で式に出席していたので
式の後 反応うかがうと
「とても喜んでました 普段使いで大事にしてくれると思いますよ♪」とお返事いただき
ホッと一安心。





自分がこの町で暮らした20年は
成人の皆さんが過ごした20年ほど濃密ではないにしても

親元を離れ 
好きな伴侶と暮らし始め 
ガラスの窯や工房を自作し
独立し 仕事を始め 軌道に乗せ
そして6年半前には テトさんが生まれ 
家族が3人になり
ガラスのお仕事はお休みに入ったけれど
家の片隅で小さなお店を始め
3年前の冬から再び少しづつガラスも吹き始めた・・・


振り返ってみると結構濃密な20年だったんだな。。。

受け入れてくださった同じ集落の方々
支えてくださった皆様
本当にありがとうございます。




波のロックグラス
作った数は成人の皆さんへの分だけだったけど
テトさんにねだられてテトさんの分は作って上げました。
(波の合間を泳ぐお気に入りの恐竜をリューターで刻んでほしいそう。それは後日やるわ~♫)




年明けて 年末のドタバタ納品から少し余裕ができたのでDSC_0709ー加工-再加工

この 私の1999年からの20年間の
何よりも欠かせない大事な存在であるつれあいにも 
暮らし始めた日 1月18日に プレゼントしてあげようと思います。

私達 由仁町成人おめでとうだね♡
ありがとう つれあいさん。


2回目の成人の日まで
お互い元気で楽しく 仲良くやって行きましょうね~♡





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由仁町から贈られた成人の方々
気さくに使ってくださいね~♫
おめでとうございます♡














自分の仕事のお知らせも少し・・・ギャラリー村岡さんへの納品等々

フェイスブックでお知らせしましたがこちらでも・・・。(fb 見ない人もいますもんね~)


わたくし 
先の 冬のガラス制作は 体調不良に伴い 窯の火を落とし 
いつもの期間の3分の1も作れず断念。

でもその3分の1の期間で作ったものを 先日
ガラスが似合う季節である夏に向け 少しですが発送しました。

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行き先は 産休・育休に入るずっと前からお世話になっている
函館の老舗「ギャラリー村岡さん。
「少なくてもイイですから~」といろんな事情をまるっと受け入れて
今でもお付き合い続けてくださっています。

本当に感謝しかありません。

村岡さんはfbでもつながってくださっているので
先日納品した作品を 
すぐに函館の友人が買い求めに来てくれたことや
旅行者の韓国の工芸家の方がお買い上げくださったことなど
嬉しいご報告をメールでしてくださいます。

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行かれたことがある方はもうご存知かと思いますが
「ギャラリー村岡」は店主の村岡さんが
1990年に函館元町に開かれ
今では函館文化の担い手であり 
アート・工芸・文学等々
様々なジャンルの情報発信基地ともいえる
存在となっています。

私は25年近く前のバイク一人旅の時に
函館を訪れ伺ったギャラリーでもあるのです。






店主の村岡さんは 若い何も知らない作家でも 熟練の工芸家でも
まったく同じように ひとりの作家としてしっかり向き合ってくださり
時に厳しく 時に優しく励まし 
柔軟で多方面に造詣の深いそのまなざしで
導いてくださる稀有な存在です。




函館旅行に行かれる際は
元町の歴史的建造物がたくさんある地区にたたずむ
『ギャラリー村岡』さんへぜひ足を延ばされてみてくださいね~。
素敵なギャラリーですよ~♪
そしてお時間ありましたらぜひ村岡さんとお話ししてみてください。
HP:http://www.gmuraoka.com/






そして
7月に入りましたら 詳しくお知らせいたしますが
今年も江別やきもの市へ出店します。
(いつも気分的には出店と言うより参戦!と言う感じ  笑)
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作品は少ないですが
その代わり 
いつもはあまり作業時間がなくて作れない作品なんかを
持って行くつもりです。

こちらは後日記事書きますのでお楽しみに~♪

江別やきもの市 7月14日(土)・15日(日)です!
*この2日間はteto²はお休みいたしま~す。






私が現在ガラス作家としてお付き合いくださっているお店は
この「ギャラリー村岡」さん以外に
札幌にある「器と雑貨asa」さんをはじめ
春先のグループ展に誘ってくださった東京渋谷の代官山にある「無垢里」さんや
ずっと以前からお付き合いくださっている 埼玉の「温温(ぬくぬく)」さん等
少ない作品数でもお客様にご紹介くださり
ファンでいてくださる方とのつながりを途絶えないよう
ご協力くださっているありがた~いお店ばかり。


先の冬に 体調を壊し 仕事を断念した時には 体力が落ち続け
このままもう自分は元のようなペースでガラス屋さんには復帰できないかもな。。。。と
不安にもなりました。

でも長いお付き合いのある こういったお店の方たちから
「少ない数でもいいので 続けてくださいね~」
「きっと少しずつ作れる量も増えていきますし 
今の休みの時期も絶対に役に立つ日が来ますよ~」
と励ましの言葉をかけていただき
今の自分は 作家として律していられるのだと思います。

もちろん個人的にお買い上げ続けてくださる方々にも
本当に勇気と励ましをいただいています。


今の自分が今の自分の状況でやれること。
これだけ支えてくださる方がいる事をきちんと引き受けて
前を向いて進んでいきます。

あらためて皆様に 深く深く 感謝です。



まずは あと2週間後に迫った江別やきもの市の準備
がんばりま~す!
























冬のガラス屋さんで生まれたモノたち

   始まりました   2017 teto² テトテト   
 
連休中は5月3日(水)~7日(日)まで連日オープンしております
*時間は午後1時から5時まで*




先週の土曜日 4月29日
いよいよ teto² オープンいたしました!


と いうわけで 先週は
「絶賛準備中です~♪」なんて軽く言いつつ 
実は ほんとはハチャメチャなスケジュールで動いておりました

それは もう1歩も踏み外せない綱渡りのような状態(ヒョエ~)


ギャラリーの内装をプチリニューアルするべく 工事しつつ

ギャラリーの冬眠中に制作していた
自分のガラス作品を2か所のギャラリーに送りだす作業もこなしておりました


 
もうこれ以上何も予定は入れられない
1時間も無駄にできない

そんな時に限って~!!! あることが!



それが起こったことで

先週末は ここ数年で 一番消耗しました。。。

詳しくは次回ブログで・・・(予告することでもないんだけど 笑)





まず本日は!
冬のガラス屋さんで生まれたモノたちの参加する
作品展 2つをご紹介させていただきます



まずは東京渋谷 代官山  「無垢里」さんにて
HP:http://www.geocities.jp/mukuri_d/

すでに始まっております(汗)

4月28日(金)から5月10日(水)まで

『春のむくりのお茶じかん 2017』

DSC_0884DSC_0885-クリア

無垢里さん
ガラスの制作 お休みする前から お付き合いのある
素敵な素敵なぎゃらりーです

「数は少なくてもいいので~♪」と今年に入って企画展にお誘いくださいました

ピッチャーや花形の小皿などで参加しております
小さめの花器なども何点か送っております

陶芸教室やワークショップもあるんですね♫
私も行ってみた~い♡


無垢里さんは主宰されているのが建築家の方
建物は古い民家を改築して2階が設計事務所
1階でギャラリーをなさっています

渋谷代官山のお洒落~な街中から一歩住宅街へ入り込み 
ふと現れる 静かな家並みの中にある「憩いの場」と言う感じ
ノスタルジーな感じのする木造の でもお洒落な建物です

内装の雰囲気も企画や展示の内容も大好きなお店の一つです

期間中はもちろん そのほかの時期も
作品を常設コーナーで扱っていただいておりますので
お近くへお越しの際はぜひお立ち寄りください






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そして二つ目は
今週末5月6日(土)から始まります
福島県郡山市にあります
暮らしの器 むぎわら 
さんにて
『吹きガラスと白磁の器展』





むぎわらの店長さん

2年前の夏 わざわざ北海道まで訪ねて来てくださり
残っていた作品を気に入って お嫁にもらってくださり
「製作再開したら 連絡ください」そう言って帰られ

昨年問い合わせをいただいたので
冬の間だけのプチ復帰なので まだ数が作れない旨  お伝えしたのですが
こちらもそれでもいいですので…とおっしゃってくださり
今回参加させていただきました


実はむぎわらさんへの荷物 発送したのが2日前
なので本日到着するはず・・・
無事着くかな。。。

この荷物の梱包も 
ギャラリーオープンの初日の夜から翌朝まで
徹夜でやり 発送時もちょっとトラブルあり・・・で

とにかく無事に荷物が着いて 福島の方々にしっかり見ていただけるよう 祈るばかり



『吹きガラスと白磁の器展』

5月6日(土)~5月21日(日)
am10:30~pm6:30  *水曜定休日

むぎわら 暮らしの器 HP:
http://d.hatena.ne.jp/fukushima-straw/
郡山市桑野3-11-7
☎024-934-5804





実は この企画をお受けすることに決めた後
東日本大震災後 福島など被災地に 
NPO立ち上げ足繁く通っている友人から久しぶりに連絡をもらいました

なんでも・・・
友人らの活動をささやかながら募金で応援してきた私の事やガラス作品の事を
友人のブログで紹介してくれたところ
支援活動する中で福島で知り合った方が そのブログを見て 
「くまがいさんのガラスが見てみたい」と言ってくださったそうで
『紹介したいんだけど どこへ行けば見られる?』 ということで

ちょうどいいタイミングだったので
「来年5月 福島で企画展に参加するんだよ~」と伝えたら
その方に紹介しておくね~と言ってくれたのです



なんと嬉しい♫





まだ作品を持って訪ねたことのない福島

震災後から自分に何ができるのか
ずっと考えて来て
友人達のように直接ボラに行ったり NPO立ちあげて活動したりはできないけれど
自分の作った作品の売り上げで募金は続けよう♪
そう思い 双葉のオブジェ✧過去の記事を作ったりしてきました

今回
震災後もう6年も経つけれど
まだまだ暮らして行く上での不安が大きく
食べるもの 住む所
そういったことに安心を感じられない方たちに
器を販売するのはどうなんだろう・・・?

正直そんな気持ちがほんの少し頭をよぎりました


たしかに
自分の作品の売り上げを募金するのも支援の一つの形だけれど・・・・・


自分がこれまで悩みながらも続けて来た器作り 

日常の中で 使う人の暮らしに寄り添う 道具の存在意味
この美しさが 使う人の心にきっと何かしらの安らぎや力を与えることもある
それを信じてもの作りを続けて来たなら
募金と言う形でなくとも 自信を持って福島の方々に見ていただくのも
自分のやるべきことの一つなんだろうな。。。


そう思い 
むぎわらさんの企画展の作品制作
心を込めて向き合いました


たくさんの方に見ていただけますように
そしてお嫁に行った先で しっかり働いて
その方の暮らしに寄り添う道具となりますように♫


こちらも お近くへいらっしゃる予定の方はぜひ足をお運びください



DSC_0950
春到来 

二つのギャラリーさん
どうぞよろしくお願いいたします


(むぎわらさんに送ったしのぎ盃〈ぐい飲み〉達)















Untouchableなものゆえ

    
               Gallery teto² は冬眠中です
         2017年は4月22日(土)OPEN予定となります♪      


DSC_0606
ここ最近作ってる小鉢

なんてことはない小鉢ですが 
ガラスの透明でとろりとした感じや
ふわりと浮いたような印象が残る器

「浮雲の小鉢」と名付けています
(わたくしお気に入りの作品)




吹きガラスでつくるものって
基本的には遠心力で広げて行くので
丸い物は作りやすいのですが(というか円になっちゃう なろうとしちゃう)
四角や三角や楕円といった形は難しい

手で触れられませんからね

楕円は広げる前の段階で少し扁平につぶすことで
それなりに楕円っぽくなるのですが
かなり横に広がった楕円ってほんと難しい…汗


DSC_0630でも うまく物理的な重さの差を与えてあげて
少々カットし
広げて行く時にその差を殺さないように広げつつ
遠心力を味方につけて
焼きわけて広げて行くと・・・

これが結構きれいな楕円になるのです

でもこの作業
焼き戻しの窯に突っ込む突っ込み具合や
回転させる速度
広げる時に触る場所なんかを間違えると
あっという間に なんだかだらしない楕円になっちゃうので
結構な集中力を要します


DSC_0619広げすぎるちょっと手前で
ふわっと回転に任せて 
円から楕円になる瞬間が楽しい!
そして
その瞬間を過ぎてすぐに焼き戻しの窯から出して
ちょっと整える程度に触って完成!




この頃合いを間違えて 広げすぎると
確実に何かが死ぬのです

なんというか ガラスが生きていた息遣いのようなもの

それが消えちゃうのです


自分の体でその瞬間を見極め
ふわっ という ところでそれを留める

自分の体の中の動きと同調して動くガラスとともに作り上げる感じが
とても心地よい仕事です

まるでガラスとダンスをしているかのような…♫



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1個作るのにシンプルなグラスの
3個分くらい時間のかかる作品で
広げる時に焼き戻しの窯の口を開いて
仕事をしなくちゃならないのでかなり熱い

なので 疲れますが
作ってて 楽しい!


             
                                   左が小さい物吹く時の口         右が大きい物吹く時の口




ガラスって 熱くて触れないものではあるけれど
むしろ触りながら指先の感覚に頼って作ったのでは
絶対に作れない形がある気がします

重力や熱を帯びたガラスの生地の柔らかさ等
操作しにくい 手で触れられない条件に

身をゆだねる

でも ゆだねすぎると死んでしまう何かを
捕まえて留めるのが
吹いて作る醍醐味な気がします

DSC_0626


私が吹きガラスが好きな理由の一つかな









来週は注文いただいている この作品の
変形バージョンとこちらの開いたタイプと
フーフー言いながらも量産いたします









プロフィール

工房ワタリガラス

北海道の由仁町という町でガラス作家をやっております。冬はガラス屋さん 春から秋まで小さなクラフト&アートのギャラリー(テトテト)の店主をやっております。        
息子(テトさん・ニックネーム)の子育て落ち着くまで こんなペースでお仕事変わります。日々の暮らしのあれやこれ 自分の作品や工房の事、Gallery teto² の裏話等々綴っております。
*ギャラリーの営業情報は右下のリンクより飛んでお読みください。